昨年末から相談を受け調査を始めて春に設計をまとめ、5月から工事に入った石巻市の古民家・O邸現地再生工事の現場定例打合せも佳境に入って来たので写真で紹介します。(施主のO様から御了解頂きました)。
後から増改築した部分はそのままで、築約150年近く経過したと思われる茅葺き屋根に鉄板被せた母屋部分は茅葺き部分は撤去せずそのまま活用して二重屋根としています。
既存床は全て撤去し、腐食して傷んだ箇所は新設土台補強、耐震補強しながら鉄筋入り土間コンクリート打ちして石場建て回りも補強。
間取りは主寝室と書斎、水廻り以外はリビング・ダイニング・キッチン含めたピアノのミニコンサートも出来る広い梁組も見える吹抜けのワンルームの空間として改修される予定です。
冬寒くて和室の続き間中心の使い勝手の良くなかった古民家母屋も、先程のような広いワンルームに改修されても、セルロース充填断熱材中心の高断熱化と薪ストーブと一部床暖房だけで使い易く冬暖かい落ち着いた住まいに生まれ変わる事を目指して、暑い中工務店の職人さん達に頑張って貰っています。
お盆前に足場が外れる予定で、珪藻漆喰壁仕上げの完成した明るい梁組み吹抜け空間が現れるのが楽しみです。
以上、施工状況のご紹介でした。