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2018年3月30日

普請文化フォーラム2018のご案内

「職人でつくる木の家ねっと」のメンバーとして多くの方に賛同頂きたいのでご案内します。

佐々木

 

 

「木造建造物を受け継ぐための伝統技術」がユネスコ無形文化遺産に!
〜文化財保存修理技術に加えて、伝統木造住宅を新築する技術まで広げよう!

2018年2月7日(水)、文化審議会無形文化遺産部会において、「伝統建築工匠(こうしょう)の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術」が2020年のユネスコ無形文化遺産への提案候補とすることが決まりました。「伝統構法を無形文化遺産に!」という運動をするために「伝統木造技術文化遺産準備会」を立ち上げて、三年。ようやくここまで漕ぎ着くことができました。誠に、ありがとうございました。

文化庁では、文化財の保存のために欠くことのできない伝統的な建築技術または技能として選定した「選定保存技術14項目」を候補としております。

今後の政府のスケジュールは、2018年3月末にユネスコに申請し、2019年の3月末に再申請をします。それまでに、提案する対象に一般住宅を新築する「家大工」の技術や、造園、石垣技術にまで広げていただきたいところ。また、対象そのために、まだまだ皆様のお力添えが必要です。

この大切な一年の幕開けとして、4/28(土)に明治大学アカデミーホール(神田駿河台)で「普請フォーラム」を行います。基調講演は、元東大教授、建築構法の研究の第一人者である内田祥哉先生にお願いしています。先生はブレファブの研究で有名ですが、日本の伝統建築の構法への造詣も深く、在来軸組構法は「桂離宮」を始め、増改築ができる世界に誇れる構法であるという、伝統建築のフレキシビリティーを軸にご講演いただきます。

 

内田 祥哉
建築家。東京大学名誉教授。工学院大学建築学部特任教授
日本の建築生産学者として、建築のシステム化と建築構法を研究。その成果はプレファブから超高層建築にまで、幅広く活用されている。有田陶磁器文化館、実験集合住宅NEXT21、明治神宮神楽殿など、建築の設計活動にも力を注ぐ。
ほか、熊本城の石垣の修復に関わられている千田嘉博先生の特別講演、工学院大学理事の後藤治先生を座長とするパネルディスカッション「伝統建築技術の継承・活用で切り拓く日本の未来」などもあり、充実した内容となっておりますので、どうぞ、お誘い合わせの上、ご参加ください。

 

 

平成30年3月
伝統木造技術文化遺産準備会 事務局
大江 忍