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住宅は、福島県石川郡石川町の山間部に位置する。現当主は16代目にあたり、明治28年に作成された家相図が残されてある。
母屋の他に、醤油蔵、作業小屋、文庫蔵が描かれており、当時は醤油製造、販売を手がけて養蚕と合わせ昭和25年まで続いた。
当時の母屋は、昭和7年の火事により焼失してしまい、昭和8年に現在の主屋が14代目の当主により建築された。
主屋の主体部はせいの高い2階建で、東側に片流れに葺下ろされた平屋がつく形であり、今回の改修はその東側が主であるが、主屋の小屋組が特徴的なトラス組であり、それが化粧で見えるよう玄関土間上部を吹抜けとした。玄関まわりは建設当初の形に戻すように配慮した。